柔術の歴史人類学
「柔道」への変容から見えてくるもの
978-613-8-24905-4
6138249054
500
2018-10-10
89.90 €
jpn
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『柔術の歴史人類学「柔道」への変容から見えてくるもの』 本書は日本の江戸時代において柔術と医術が結びついた事情を明確にして, 明治/大正時代に伝統医学(柔道整復術)として成立していく過程を明らかにした研究を基にして編纂した.柔道整復術は, 明治時代に近代化に成功した柔道の一部となり, 大正期になって医療となったにもかかわらず, 現在では江戸期以来の伝統医学として語られ, 検証の余地を残している.そこで本書において, 江戸期における柔術の使途を丹念に振返り, 為政者のなかには養生法や精神修養法など, 戦技としての使途以外の身体運動の面に視角を持っていたことを指摘し, 江戸時代の柔術には, 近代化に適応する準備状態がみられたことを論じている. つまり柔術は日本人の身体に影響を与える機能を近世以来有していたのである.本書は世界で初めて, 江戸期以来の柔術の使途を分析したもので, その医学的な様態を概観することで, 柔術に課せられてきた, 養生医学の段階から, 近代的衛生への移行期が写真史料により躍動的に描かれている.読者には柔術が日本文化に果たした功績がしっかりと見えてくる.
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Historia
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